VOCとは常温で蒸発する有機化合物のこと。
代表的なものは、
●ホルムアルデヒド
●クロルピリホス
●パラジクロロベンゼン
●トルエン・キシレン
●スチレン
などである
VOCは特有の臭いがあり、過剰に吸い込むと頭痛や吐き気、疲労感を引き起こす。
近年ではシックハウス症候群の原因として注目されている。
A種ブロックとは、コンクリートブロックの1種。
空洞コンクリートブロックの中では最軽量のコンクリートブロック。
空洞コンクリートブロックはA・B・Cの3種に分類される。詳しくはコンクリートブロックの種類の項参照。
アスベストとは、耐熱、断熱、耐磨耗、耐薬品、吸音等に優れた特性を有する繊維性鉱物のこと。
旧型の建築物に多く使用されている。
近年、アスベストが低濃度であっても、「長期間に渡り吸入した場合」に肺がんその他の悪性病変を起こすことが判明し、撤去作業が急ピッチで進められた。
ALCとは高圧、高温で蒸気養生した気泡コンクリートのこと。
ALCの特徴は
●軽量であること
●断熱性、耐火性に優れていること
などがあげられる。
使用としては主に内外壁・屋根・床などに用いられている。
FRPとは繊維強化プラスティックのこと。
ガラス繊維や炭素繊維などをプラスティック中に分散させて強化し軽量化した材料で車の修理などにも利用される。
造作が比較的容易な点から頻繁に利用されるが、固まるのが早い為、手早い処理と技術力が必要。
FRPの英語の略称の意味はそれぞれ
●Fibre⇒ファイバー
●Reinforced⇒強化された
●Plastics⇒プラスチック
の意味をもつ。
SPF材とは2×4工法などで規定された構造を構成するための規格材のひとつ。
これらの建築工法で主に使用される針葉樹の建材材量がSPF材である。
SPF材の意味は建築資材の頭文字によるもの。
◆S=スプルース材(針葉樹)
◆P=パイン材(針葉樹)
◆F=ファー材(針葉樹)
これらがSPF材の基本材料である。
GLボンドとはGL工法で使用される専用のボンドのこと。
GLのG(gypsum)は⇒石膏
GLのL(lining)は⇒裏の意味
石膏ボードの裏面に添付するボンドという意味。
SS材とは正式名称一般構造用圧延鋼材の事を指す。
SS材のSSとはsteelstrengthの略称であり
●steels=鋼(鉄鋼)
●strength=強さ(強度)
をそれぞれ示している。
主な工業用の鉄鋼や鋼板の種類としては構造用鋼板や平鋼、形鋼、棒鋼などがある。
ALCパネルとは高圧、高温で蒸気養生した気泡コンクリートで作られた軽量のコンクリートパネルのこと。
厚型のALCパネルは耐熱材として建築基準法における耐火建築物の壁材などに使用される。
原則としてALCパネルの厚さが75mm以上のパネルを「厚形パネル」と呼ぶ。
また厚さ75mm未満のパネルは薄形パネルに分類される。
EXP.Jとは(Expansion Joint)の頭文字の略称。(エキスパンションジョイントと読む)
エキスパンションジョイントは、主に大型の建築物に見られる耐震や建物の老朽化に伴う対策構造として設けられたクリアランス(隙間スペース)に設置する接合材の事を指す。
材質はアルミやステンレス製品が主流。
EWとは(Engineering Wood)の頭文字の略称。(エンジニアリングウッドと読む)
エンジニアリングウッドは、耐震構造を求められる構造用の壁面に使用される構造用の集成材であり耐力壁とも呼ばれる。
耐力壁(たいりょくかべ、もしくはたいりょくへき)は水平方向からの荷重に対して強い耐力を保持する壁のことであり、地震によるいわゆる横揺れや強風を伴う台風などに強い構造を求める際に重要な建築資材として用いられる。
建築図面上では略称として耐力壁ではなく英語の略称であるEWと表記されるケースが多い。
GBとは(Gypsum Board)の頭文字の略称で石膏ボードの事を指す。(ジプサムボードと読む)
石膏ボードはプラスターボード(Plasterboard)の英語の頭文字であるPBで表記されるケースもあるが建築図面上ではGBが主流である。
石膏ボードを示すGBの後ろに記号がつくことで石膏ボードがどのような性質の資材であるかを分別する。
D=化粧石膏ボード、P=吸音性・遮音性の機能を持つ石膏ボードなど特徴を把握すると覚えやすい。
CBとは(Concrete Block)の頭文字の略称。(コンクリートブロックと読む)
コンクリートブロックには、建築用や土木用、オーディオ用など多岐に渡るブロックがあるが一般建築で使用されるCBは建築用コンクリートブロックである。
建築図面上ではCBと表記され、外構やブロック塀などでも広く使用されている建築資材である。
GWとは(Glass Wool)の頭文字の略称。(グラスウールと読む)
グラスウールはガラス繊維を素材とする綿状の建築資材。
建築・設計関係の図面ではGWと表記される。
GWBとは(Glass Wool Board)の頭文字の略称。(グラスウールボードと読む)
グラスウールボードは主に断熱材としての性能を持つ吸音材として防音性を必要とする防音室の壁などに使用される建築資材。
建築・設計関係の図面ではGWBと表記される。
合成樹脂調合ペイント(SOP)とは、従来のOP塗装の配合で用いられる「ボイル油」ではなく「長油性アルキド酸樹脂ワニス」を配合することで塗料の乾燥を早め、光沢性を発揮する特徴を持つ自然乾燥型の塗料である。
合成樹脂調合ペイントは主にSOP塗装として扱われ建築図面の表記ではSOPと表記される。
一般に我々がホームセンター等で見かけるDIY用の「ペンキ」として認識されている塗料の多くはこの合成樹脂調合ペイント(SOP)である。
建築塗装としてSOP塗装が最も用いられるのは構造部分の鉄部の塗装等である。
SOP塗装の最大の特徴はやはり速乾性の高さと、ウレタン樹脂塗料等と比較すると価格が安価でありコストパフォーマンスに優れるという大きな利点を持つ点にある。
OP塗装と比較すると仕上がりも光沢があり滑らかに仕上がるため、初心者でも扱いやすい塗料のひとつであると言える。
但しSOP塗装で仕上げた塗装面は耐久性が低いという大きな欠点を併せ持つ点は必ず把握しておくことが必要である。
特に主に使用される鉄部の塗装であっても風雨にさらされる屋根部や屋外部では耐久性が更に低下するため塗装範囲はできる限り屋内部に限定するなどの配慮が必要である。
木部への塗装に使用する際も同様の理由から屋内に限定して使用することが望ましいと言えるだろう。
DIY等でSOP塗装を行う際はホームセンターで「合成樹脂調合ペイント」と表記されている製品を探せば良い。
「長油性フタル酸樹脂調合ペイント」と記載されている塗料もあるがこちらもSOP塗料である。
確認が必要なケースでは成分表示欄に「油脂」・「長油性フタル酸樹脂」・「長油性アルキド樹脂」などの成分表示が記載されていればSOP塗料である。
油性調合ペイント(OP)とは、一般的に「油性ペイント」と呼ばれる塗装である。
油性調合ペイントは最も古典的な塗料の一種であり「ボイル油」と「顔料」に添加剤を加えて製造する過程は昔も今もほとんど変わらない。
DIYで木製の家具製品や一部合板などのペイント塗料として今も尚、広く使用されており木材系部材の塗装に適した塗料のひとつと言える。
古くから建築に関わっている場合はご存知かもしれないが建築塗装分野では古くから「OP塗り」という言葉がある。
以前はこのOP塗りとは、塗装を油性調合ペイント(OP)で仕上げることを指していたが、現在の建築現場で使用されるOP塗りとは合成樹脂調合ペイント(SOP)を指す言葉となっている。
OP塗りではなく「SOP塗装」という言葉が少しずつ定着した感もあるが、馴染みのあるOP塗りという表現が現在では合成樹脂調合ペイントによる塗装である点は把握しておきたい。
溶剤の添加が少量であることからしっかりと材料に浸透し1回の塗装で肉厚なペイトンを施すことが可能である点はOP塗装のひとつのメリットである。
特に塗料の浸透性が高い事から木材などの塗装に適している。
欠点は何よりも乾燥するまでに多くの時間を必要とする点。
気温が15度~25度程度の環境で塗装を行った場合は最低でも17~18時間、長い場合は24時間以上の乾燥時間が必要となる。
油性調合ペイントは比較的肉厚なペイントがしやすい傾向にはあるが、重ね塗りを行う事が基本であるためこの乾燥までに必要となる時間が長いという点は住宅建築現場の場合は工事の進行にも影響を与えるため、ひとつの欠点として考慮すべきポイントである。
SOP塗装はこの乾燥時間が短いというメリットに加え塗装面の光沢性も高く見た目にも綺麗に仕上がる事から現在ではOP塗装ではなくSOP塗装がOP塗りの基本となっている。